今年も3月11日が近づき、東日本大地震から13年の時が経ちました。
震災を契機に発足したクラブである福島ファイヤーボンズには、「スポーツの力で、バスケットボールの力で、福島を元気にする」という使命があります。
今シーズン、平均集客数やパートナー企業数はクラブとして過去最多となり、皆さんのご支援のおかげで少しずつファイヤーボンズの応炎の輪は大きくなってきています。
それでも、まだまだ使命を果たすには発展途上で道半ば。
プロスポーツクラブである以上、勝利を重ねて強いチームをつくることには全力で取り組んでまいります。
でも、それと同じくらい大事なこと。
それはこのクラブの生い立ちや支援を常に忘れず、地域とともに・福島の皆さんとともに歩み続けることです。
震災によって大きなダメージを受け復興への道はまだ半ばですが、着実にそして力強く前に進もうとしている福島の人たちを私たちは目にしてきました。
私たちも、福島が前に進むための力になりたい。
今年は3月9日・10日にBONDS UP DAYを初めて須賀川で開催します。
被災された方々への追悼の意を表するとともに、福島が前に進んでいくために皆さんとの絆(BONDS)を高める日にしていきたいと思っております。
これからも福島ファイヤーボンズは地域の皆さまと共に。
〜2024年 双葉地区訪問〜
東日本大震災の被害の実態を見て・聞き、このクラブでプレーする意味を再認識すると共に、浪江町のコワーキングスペース“ナミエシンカ“や福島水素エネルギー研究フィールドを見学。選手・チームスタッフ・フロントスタッフで、復興に向けて前へと進む被災地の取り組みを学びました。
東日本大震災・原子力災害伝承館
ナミエシンカ
福島水素エネルギー研究フィールド
選手メッセージ 〜福島の想いを背負って戦う〜
今回の被災地訪問を経て、改めて感じたこと。
それは想像を絶する恐怖心、家族や家、車など生きてく上で必要なものを失いどう生きていけば良いのかも不透明な不安。
それらを抱きながら余震にも耐えて生き抜いていくことの過酷さを痛感しました。
伝承館で案内してくれた方、そして講話をしていただいた語り部さんがたまたま福島ファイヤーボンズのブースターさんでした。
このチームのおかげで頑張れたという生の声を聞き存在意義を再確認できたし、当時プレーしていた選手達やフロントスタッフがどんな想いでチームを発足し活動してきたのかを忘れずに、これからクラブに来る選手達にも継承していかなければいけないなと思います。
コートに立ってる以上、そんな方々を代表して戦っている覚悟を持ってプレーしたいと思いました。
自分はバスケットボールが得意で、プロの選手として応炎してもらえる有難い立場にいます。それを見て喜んでくれる人達がいる以上、最大限の準備と試合で最高のパフォーマンスを出す努力を絶やさないこと、そして諦めない姿勢を見せ、明日を生きる力になれると信じています。
そして福島の魅力を県外に発信していく事も自分達の役目だと思います。美味しいお米、果物、魚。山や海、湖や川。福島に来る人が増えるキッカケになれたらと思います。
今シーズンから福島でプレーし生活を送っていますが、福島は何不自由なく生活できて、美しい山々に囲まれた、秋は紅葉、冬は雪山などがとても美しい場所だと思います。
そして感受性豊かで心の底から応炎してくれてるのがわかる様なブースターの方々、そんな福島人が魅力だと思います。
BONDS UP DAYは強豪越谷との試合になります。
強いチームに勝つ時は技術だけでは上手くいきません。
この日が福島にとってどんな意味を持つのかを理解し、自分の為はもちろん、誰かの為に頑張れた時、いつも以上の力を発揮できると思います。
勝つ姿をみせること、そしてそれ以上に激しく闘う姿をみせれるように頑張ります。
能登半島地震後のタイミングで、伝承館や浪江町、水素研究所に行くことができ、当時の心境や苦労したこと、様々な感情が湧いてきました。
その中でご家族でボンズを応炎してくれている語り部の横山さんの話をお聞きし、自分が今後どのような心持ちや姿勢をもって、この地でバスケットをプレーしていくか再確認することができました。
風化させないだけではなく、未来に向かって進んでいる浪江町の姿、新しい時代をつくろうとしている水素研究所を見て自分も刺激を受けました。
これからも福島のために頑張ろうと思います。
最初は外で運動ができない子どもたちのためにスクール事業から始まったクラブが地元に愛され、応炎されるクラブに成長することができました。
震災復興のために全力でプレーし、B1を目指して戦う姿は必ずみんなに勇気や笑顔を届けられると思いプレーしています。
震災から月日が経っても風化させることなく戦い続けるのが使命だと思っています。
試合に勝っても負けても変わらず声援を送り続けてくれて、ボンズの出来事全てに一喜一憂してくれる県民性。
どこに行っても人の優しさに溢れている。
そんな福島県の人たちに支えられてここまでクラブは歩みを続けてくることができました。
自分は福島県出身のプレーヤー。
ボンズの試合を見てもらう時に最初に目に入るのは地元プレーヤーだと思うし、子供達に自信や勇気を1番に与えられる存在になりたい。そのためにコートに立って活躍することはもちろん、コート外での振る舞いや、プロ選手としての在り方を見せていきたい。
BONDS UP DAY当日は越谷に2勝することはもちろん、見にきてくれたファン・ブースターに勇気や感動を与えられるようなゲームを見せたい。
どんな時でもチームで全力で戦い最高の試合を届けたいと思います。
今シーズンから福島ファイヤーボンズに加入し、ボンズの選手として初めて被災地を訪問しました。
自分は宮城県出身で東日本大震災当時は小学生でしたが、地震の恐ろしさ・大変さは身をもって体験しています。
その上で災害というのは、僕らの暮らしの中に常に潜んでいると改めて再認識しました。
今は普通に生活を送りバスケットボール選手としてプレーできていますが、決して過去の出来事だと軽視せず、これまでの教訓を経て僕達が積極的に学んでいくことこそが、この先の災害に向けた最善の予防策になると感じました。
福島には小さい頃に家族で遊びに来たことはありましたが、今シーズンから初めて生活しています。
果物がおいしいし、自然豊か。落ち着いた街並みでとても快適に生活が送れています。
でもその快適な生活が送れるようになったのも当たり前なことではないし、多くの方々の苦労や努力があったと思います。
そんな福島で自分ができることは何か。
それはやっぱりスポーツの力で福島を盛り上げることだと思います。
心の支えや元気を与えられるように日々プレーすることを心がけています。
自分たちができることは限られているかもしれません。
でも福島ファイヤーボンズが他にない魅了があるチーム、応炎されるチームと言われるように、僕は前線で全力で戦っていきたい。
BONDS UP DAY当日も、 変わらず誰よりも闘う姿勢を前面に出してプレーします。
昨シーズンに続き被災地を訪問させていただきましたが、自分が住む福島や東北で起きた出来事について学ぶことができ、有意義で学びが多い体験でした。
震災自体はとても悲しいことですが、こういった体験は福島という土地やブースターの皆さんとの繋がりをより強く感じさせてくれます。
復興への道のりを歩んでいる街や人を見ていると、とても感銘を受けます。
福島は様々なことを乗り越えてここまで前に進んできており、その象徴の一つとしてファイヤーボンズの一員でいられることを、私は誇りに思う。
そして毎回会場に来て応炎してくださるファン・ブースターの皆さんの活力に、少しでもなっていることがとても嬉しい。
福島や東北の方々が難しい状況に置かれても復興に向けて戦い続けているのを見ると、自分もどんな困難な状況でも戦い抜かなければと思っています。
2シーズン、ボンズでプレーをして郡山で生活をしていますが、子供にとっても大人にとっても過ごしやすい場所です。
開成山公園が大好きでよく家族で出かけていますし、二本松の東北サファリパークにいくなど福島県内の観光も楽しんでいます。
BONDS UP DAYはクラブにとっても大切な日なので、全てを出し切ってでも勝ちます。
いつも以上に気合を入れて勝利に貢献できるように戦います。
CLUB
MESSAGE
福島ファイヤーボンズは東日本大震災をきっかけに誕生したバスケットボールクラブです。私たちのルーツ、アイデンティティが、地域への貢献、地域の活性化、地方創生そのものです。これまでの私たちの活動でどれくらい地域を元気にできたかは分かりませんが、福島全体が時間をかけて復興の道を歩み、その一員として事業を営めることに改めて感謝申し上げ、これからも常に地域に目を向けて活動を続けてまいります。
時間の経過と共にあらゆるものが変化していきます。世の中の変化よりも早く的確に変化できればそれは「進化」となり、現状維持であればそれは相対的に見ると退化/衰退となってしまいます。これからファイヤーボンズが「BONDS UP」という言葉通り、地域の絆を強め、地域を引っ張る存在になるためには、「進化」を続けていくしかありません。
地域に生かしていただきながら、地域を動かすだけの成長をし、地域へのアクションを先行して打てるように、フロントとチームが一丸となり成長を続けていきたいと思います。
「強く魅力的なチームをつくり満員の熱狂空間をつくること」、「地域と時代にマッチした地域アクションを継続すること」この両輪をしっかりと回しながら、「福島にボンズがあってよかった!」と1人でも多くの方に感じていただけるように私たちは走り続けます。これからも共に戦っていただけると幸いです。引き続き福島ファイヤーボンズのご支援・ご声援をよろしくお願い申し上げます。
福島スポーツエンタテインメント株式会社
代表取締役社長
〜福島ファイヤーボンズの被災地活動〜
楢葉町
2021年度より楢葉町の企業版ふるさと納税制度を活用した「バスケットボール振興推進業務」を委託契約締結しており、様々な地域アクションを実施しております。
・プレシーズンマッチ開催 (全1回)
・バスケットボールクリニック(全10回)
・キッズチアダンス教室(2/9〜実施/全4回)
・ならはボンズカップ開催※U12、U9 (2/24-25実施)
・魅力発信事業(2/10〜実施 全6回)
・スポーツ振興活動 町内数か所に等身大パネル、シーズン順位表パネルの設置
・町主催イベントへの連携(7/29楢葉町サマーフェスタ)
・東北カップ試合観戦バスツアー開催(9/17東北カップで実施)
浪江町
・放課後子ども教室(小学生低学年の部、高学年の部)隔週にて実施
いわき市
・バスケットボールクリニック(3/4実施予定)
〜福島でファイヤーボンズが目指す先〜
福島県初、プロスポーツのトップカテゴリ昇格を
目指して戦い、地域を盛り上げる
ファイヤーボンズが地域の人々の生きがいとなるような魅力あるチームをつくる
浜中会津での活動を年間を通して継続して続けていく
バスケットボール教室/運動教室/体育の授業/キャリア教育/施設訪問/病院訪問/
被災地での情報発信/イベント&大会実施 など
アリーナ改修により上質なスポーツエンタメをつくる
(2025年4月竣工予定)
※イメージパース
東北No,1のスポーツエンタメ空間をつくり、福島の交流人口を拡大させる。